Mさんにとってアイドルとは何ですか?

ご質問ありがとうございます。
しかし単純でいてとても難しい質問ですね…これは私が考えるアイドルの定義は何か、という問いなのか、私にとってアイドルはどんな存在なのか、という「君と僕の関係」的な問いなのか…ニホンゴムズカシイ…。加えて、「ジャニーズ」や「木村拓哉」などではなく「アイドル」という括りで範囲が広いデスネ。

まず、私の考えるアイドルの定義は「ひとをしあわせにする職業」ですかね…。ひとは対象が何であれ「好きなもの」を見たり聞いたりしているときにしあわせを感じると思います。「好きなもの愛でているときに覚えるしあわせ」を感じてもらうべく、自分が商品になって顧客を惚れさせ、ときめきを届ける、それがアイドルだと思います。ひとが誰かを好きになるのってきっかけは何かあると思いますがその人の人間性を総合的に感じ取って惚れると思います。歌が上手いとか顔がいいとか仕事ができるとか、スペックが高いのは魅力的だしきっかけになりますがそれらが好成績だからといってかならずモテるわけではない。アイドルも、人を惚れさせることが仕事の一環ですから、あらゆる活動をして自分を魅せていきます。アーティストではなくエンターテイナー。音楽家は音楽を作ったり届けることが仕事で、俳優は演技をすること、ダンサーは踊ることが仕事、タレントはバラエティ番組をつくることが仕事です。アイドルはその全てをしますがその全てが手段でしかないと思います。もちろん打ち込んでいるときは全力でやりますが。SMAP中居正広さんは自分たちを「一流の二流」だとおっしゃっていました。決して一流界の人間ではないけれど、二流界の一流。かっこいい。少し話がそれますが学校とアイドルって親和性高いし学校でも「学園のアイドル」とか言って同じようなポジションのコが生まれたりしますよね。学校って普通に過ごしているだけで色んなイベントがあって人間性やキャラだけでモテたり所属カーストが決まったりしてアイドルと似てます。軽音部じゃないのに文化祭で歌ってキャーキャーいわれたりサッカー部なのに球技大会のバスケでそれなりに活躍してモテるコってきっとどこでもいましたよね…。よく「アイドルの~は学芸会レベル」と言われますがホントにそうだと思います。一番うまいわけじゃないけどそれなりにいろいろこなし、外野の注目を集める…結果ではなくその姿が大事なんです。県大会ではバスケ部が戦ってくれればいいんですよ。で、話を戻すとアイドルは「惚れさせることが仕事の一環」ですのでそれぞれが己の美学の下全力でカッコつけたりぶりっこします。それがタレントと呼ばれる人たちとの違いかなぁと思います。カッコつけてカッコいい、かわいこぶりっこしてかわいいのがアイドルだと思います。例えば向井理能年玲奈なんかもキャラ売りしてますがアイドルではありません。仕事をする過程でカッコいいかわいいところを受け手側が勝手に感じ取って、ってスタンスでアイドルのように「カッコよさ」「かわいさ」をコンテンツとして作って届けていません。アイドルは必ず自分のカッコよさやかわいさを届けてくれる予定調和的な安心感があると思います。相手がしあわせを感じることを目的としているので自分の美学は貫いても自分が届けたいものを一方的に発信するわけではありません。アイドルが苦手だと言う人はそこに「媚び」を感じ嫌悪感を覚えるのかなぁと思います。
そして、私にとってアイドルはどういう存在なのか、というと「ときめき供給源」および「精神安定剤」ですかね…。先にも述べたようにアイドルはひとを惚れさせることが仕事の一環で疑似恋愛的要素を含んでいるのでよく一般の方に本気の恋愛対象だと思われがちで実際そういうアイドルオタクもいると思いますが私は違います。アイドルは恋愛対象ではありません。恋しているわけではありません。(ただ時間と労力と欲求をアイドルに満たされてしまい恋愛活動が出来ない説はあります…)アイドルが届けるときめきを享受することにしあわせを感じるし、その世界観に入り込めば「必ず」ときめきを届けてくれる安心感が心地いいです。好きなアイドルの活動を見てときめきを受け取る「直接的」しあわせと同じくらい不特定多数をしあわせにしているそのさまやしあわせそうなファンのみなさん、そしてその事実を眺めて感じる「間接的」しあわせも大好きです。わたしは誰かが誰かをしあわせにしている様子を眺めるのが大好きで週末のみなとみらいでいちゃいちゃするカップルとか大好物なのでアイドルの活動も同じ要領で自分に直接的にときめきを投げかけられなくても十分しあわせです。だってバックに沢山の大人がいたとしてもたった5人で6万人を一度に同じ気持ちにしあわせにしちゃうんですよ本当にすごいと思いますいつも泣きます。かっこいいな~。女子ドルも同じです。私の恋愛対象は基本的に男性ですし女子ドルに疑似恋愛的感情を抱くことはありませんがこの子たちが不特定多数をしあわせにしてるんだ~と思うとときめきます。あくまで「ときめき」でモデルの女の子たちに対しては憧れという感情を抱くのですが女子ドルには憧れってスタンスではないですね…
あと、アイドルに対して「応援する」という表現を使う人って多いですがわたしはその感覚は全くありません。自分はただの消費者だと思っているのでこちら側からアイドルに何か影響を与えられるという発想になりませんし彼らのためにお金や時間を消費しているのではなく自分のために使っているという感覚です。ときめきをお金で買っているだけです。よく批判される際に「貢ぐ」という言葉を使われますがタレントのためでなく自分のためにお金をつかっているので貢いでる感覚なんて全くありません。ごはんを買うときにお百姓さんに貢いでいると思わないのと一緒です。「なんでこんな売り方なの!」と憤慨することもほぼ無いです。「2topで曲やってくれたら発狂するだろうな~」とか「こんなドラマにでて欲しいなー」みたいのはありますけど、考え方が古い人間なので黙って作り手を信頼してただ送られてくるコンテンツを享受するのみです。好きな人の活躍は沢山みたいので「デビューしてほしい!」とは思いますけどそれだって彼ら彼女らのためというより自分がただ見たいだけですしね…
私にとってのアイドルを一般人にもわかりやすく説明するとミッキーマウスさんですね。ミッキーマウスさんに対して「応援する」というスタンスの人はまずいないだろうしミニーマウスさんとラブラブでも全く嫉妬しないしでもマルチに活躍していて絶対的な信頼感があって彼じゃないとダメって存在だし夢の国に行ったら必ずしあわせになれるし不特定多数をしあわせにする僕らのクラブのリーダーです。そんな感じです。私にとってのアイドルはミッキーマウスさんみたいなしめになりそうです。回答していてたのしかったです。ご質問及びご精読ありがとうございました。

 

(2013/11/20 インタビューズより)